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はじまりの物語

人の世界の隣の世界。大魔女様が支配する魔法の国がありました。

ある日、イタズラ好きの魔女と使い魔、魔法の国の至高の宝石 -オーブ- を子猫の使い魔・シャムーの首にかけてしまいました。
  驚いた拍子にコロリと、人の世界へ続くトンネルを真っ逆さまに落ちてしまったシャムー。
  大魔女様はカンカンに怒り、魔女と使い魔にこう言いました。

「とんでもないことをしでかしてくれたね。
 お前達はこれから、人の世界にシャムーとオーブを探しに行くんだよ。
 しかし、人の世界に、魔法の力を持ち込むことは出来ない。
 魔法を使わず、シャムーを探さねばならないよ。
 シャムーを見付けるまで、帰ることは許さない」

それを聞いて、魔女は真っ青になって言いました。

「人の世界は、とてもとても広いのに、魔法が使えない私達だけじゃ、とうてい探すことは出来ません!」

それなら……と、オロオロする魔女と使い魔に、大魔女様は一つ魔法を授けました。

「一つだけ、人の世界でも使える魔法を授けよう。
 特定の空間で、
 お前達が手ずから振舞った食べ物を口にした人に魔法の力を与え、
 その人が、どこかでシャムーに出会ったら、
 その人の目を通して、シャムーを見ることができ、
 その人の耳を通して、シャムーの声を聞きくことが出来る。
 これなら、たくさんの人にシャムーを探して貰えるだろう」

大魔女様から授けられたのは『見聞き感じる魔法』
  シャムーを探す為には、たくさんの人に手ずから振舞った食べ物を食べて貰わなければなりません。
  そこで、魔女と使い魔は、人の世界で小さなカフェを営むことにしました。

たくさんの人が来てくれますように……。
  ここから出ることは出来ないけれど、魔法を共有する人達に、せめて美味しい食べ物を振舞えるように……。

そんな願いから『猫待ちの森』と名づけた小さなカフェ。
  魔女と使い魔は、今日も美味しい飲み物ととっておきのケーキを用意して、魔法を共有してくれる人をお待ちしております。

左の後ろ足に、星の印がある子猫がいたら、きっとその猫はシャムーです。
  『見聞き感じる魔法』を一緒に行使して、迷い猫のシャムーを探してくれませんか?

最終更新日: 2008年6月30日(月) 22:23 JST; 8,965 閲覧件数 印刷用画面



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